2017年11月24日金曜日

安藤忠雄展と運慶展

 22日、国立新美術館に安藤忠雄展を見に行きました。
世界中で活躍している建築家、安藤忠雄さんのこれまでの軌跡が、たくさんの模型や図面、映像などを並べて展示されています。
 
 中でも、野外に実物大で展示されている「光の教会」は、ぜひ見て体験してみたかった。素通しの十字のスリットから入ってくる光や風、わずかに見える景色。しばらく座っていると、建物の中にいるのか外にいるのかわからなくなってくる…自分の心と向き合うスイッチが自然に入り、厳かで内省的な時間を少しの間過ごすことができました。
 生まれる前に、胎児がお母さんを通して、自分が生まれ出る外の世界はどんなところなのか、十字のスリットからちらちら見ているような不思議な感覚を味わいました。
 何を感じるのか人それぞれだと思いますが、「今まで感じたことのない何かを感じることのできる空間と時間を作る」のが建築家の大事な仕事なのかなあと思いました。













 
 続いて上野の東京国立博物館で開催されている「運慶展」へ。
こちらもすごい人気で入場30分待ちでした。22日から最終日までは夜9時まで開催されています。夕方5時過ぎには入場待ちの行列もなくなりましたが、暗くなってもどんどん人が入ってきました。
 中も人がいっぱいで、ゆっくりじっくりは見られなかったですが、迫力満点の運慶の作品はやっぱりすごかった!今にも動き出しそうな…という表現がよく使われますが、本当にそういう感じで、動かない像ですが体も心も生きているみたいでした。
 残念ながらこの週末で展覧会は終わってしまいますが、土日は夜9時までやっていますよ~